HT工法について
デッキプレートを下地としたアスファルト防水工法は、
屋根の軽量化により建物の負荷を軽減し、工期短縮とコスト削減が可能な工法として、近年高く注目されています。
そのアスファルト防水工法の中でも、「HT工法」はさらに
高い水密性能、断熱性能を追求。
特許を取得した独自の構成が、時代のニーズに合わせた、
より高い省エネ性・環境性・経済性を実現します。
水密性の高い積層による厚みが、紫外線や雨水、飛来物によるダメージをくいとめ、漏水リスクを
軽減。仕上げ層を局部負担になりづらい全面接着とすることで耐風圧性を高めます。
相じゃくり目地の断熱材「HTフォーム」により、突き付け部分からの熱の流入量を大幅にカット。ヒートブリッジ現象による結露を抑え、屋根構造の耐久性を高めます。
地震などで断熱材が動いた場合にも、「HT樹脂リング」が緩衝となり、長期に渡ってビス固定を
維持し、強風下でも屋根構造を維持します。防水層と断熱材とは、ストライプ状の粘着層で接着されるため、粘着層が下地の動きに追従し、水平力を軽減。防水層の破断を防ぎます。
合成スラブの屋根と違い、コンクリートを使わず養生期間が不要で、屋上を軽量化。従来の合成スラブやALCパネルなどと比べ、大幅な工期短縮とコストダウンが可能です。
改修が必要になった際も、建物の防水能力を保持したままで工事が可能です。HT工法では、既存防水層に穴をあけずに新規防水層をかぶせて施工するため、撤去作業も不要。廃棄物も出さずコストの大幅ダウンにつながります。また、ビスの固定が少ないため施工時の騒音も軽減します。
解説・用途
アスファルト防水DIPS構法は、roof Deck Insulation waterproof System「鋼製下地・外断熱防水構法」の意味で、鋼製下地から防水仕上げまでの一体化施工を実現した軽量外断熱屋根システムです。
下地にコンクリートを使用せず、アスファルト防水冷熱工法を採用するなど湿式工程を極力省いた
仕様となっているので、工場やショッピングセンターといった短かい工期での施工が要求される
物件に適した構法です。
HT工法は、鋼製下地として溝型ルーフデッキを採用し、硬質ウレタンフォーム断熱材を敷き込んだ後にアスファルト防水を施工して仕上げる構法です。
鋼製下地・防水一体型工法として多くの実績があります。